3人目の日本人メジャーリーガー

昨晩いつも通りにYouTubeを見ているとオススメに野茂のメジャー初登板動画が出て来ていた。

野茂...!

僕が野球少年だった頃、よく「トルネード投法だぁっ!!」「のーも、ひでーぇおー♪」などと言いながら真似してたなと思い出し、迷わず再生。

野茂の独特のフォームとキレのいい球筋に改めてすごい選手だったんだなぁと感心した。


そんな野茂の動画を見ていると、ふと野茂より前にメジャーに行った日本人っているのかなと思い、すぐにググった。

トップに出てきたwikiで確認すると村上雅則という選手が日本人というかアジア人初で野茂は2番目だった(12年間も野球してたのに知らなかった...)。

そんな驚きよりさらに興味を引く選手がいた。


それが日本人3人目のメジャーリーガー、マック鈴木という選手だった。

最初は単純に名前が独特で失礼だけど、そんなに大した成績を残してないんだろうと思いながらも興味本位でwikiマック鈴木のページを開く。


案の定、目立った成績は残していなかった。

でも、成績よりも目に止まったのは彼の経歴だった。


高校こそ日本の名門校に行っていたが、不祥事で退学。

普通の人ならそこでメジャーどころかプロを断念する。


しかし、彼は違った。

渡米し、マイナーリーグAAAのさらに二つ下のA+に練習生として参加し、洗濯係等の雑務をしながら野球を続けた。


A+、AAで実績を積んだ彼は3年後、マリナーズに昇格し、その翌年に日本人3人目のメジャーリーガーとなった。

そこから約7年、途中マイナーリーグに降格されながらもメジャーで活躍した。

そして、2002年メジャーから日本プロ野球球団に入団することに。


日本プロ野球入団後は成績不振が続き、3年後に戦力外通告を受ける。

普通の選手なら国内のトライアウトに挑戦し、ダメなら引退する。

しかし、ここでも彼は違った。


あろうことか再び渡米し、マイナー契約をしたのだ。

残念ながら、マイナーでも成績を残せず、一年もせず、アメリカを去ることになるが、彼はまだ諦めなかった。


再びアメリカを離れた彼はその後はメキシコ、台湾、日本独立リーグ、ドミニカと挑戦の場を変え、野球を続けた。


そして彼は2011年シーズン終了後、関西独立チームを退団し、現役生活に幕を閉じた。


ひょんなことからマック鈴木に行き着いたが、彼の半生を垣間見て、野球一筋の人間とは正にこの人のことだなと思い、言い方は悪いが諦めの悪い人生も悪くわないなと思った。


長くはなったけど、ひょんなことから出会った(実際にはであってない)ユニークな日本人メジャーリーガーの話でした。

気になった方は是非調べてみて下さい。


ではでは